【拒食症】摂食障害の始まりはダイエット 拒食症の体験談



2020年、コロナウイルスの影響で自粛中は家にいる時間が多く、「ついつい食べてしまった〜」「体重が増えてしまった〜」と思う人もいるのではないでしょうか。夏に向けたこの時期(5月)、体重の増加でダイエットを考えている人は多そうですね。この記事では、食やダイエットに関する事で”摂食障害”について、7年間摂食障害だった私の実体験でをお話ししていきます。結論「無理なダイエットはしないでください」という内容です!

摂食障害とは?

摂食障害とは、大きく2つに分けると、病気でもないのに食べ物を食べられない拒食症と、お腹が空いていないけどどんどん食べてしまう過食症があります。

拒食症は、ダイエットが発端で食べることが怖くなってしまったり、痩せに対する願望が非常に強く、本人は体型にコンプレックスを持っていることが多いです。それに対して過食症は、対人関係のストレスや拒食の反動から慢性的に過食をしてしまい、時間帯や食べる食材など食のコントロールができなくなります。

過食した後に嘔吐をすることで体重を増やさないようにする過食嘔吐や、食べたものを吸収させないように下剤を乱用するケースもあり、徐々に他の症状が出てくる場合もあります。過食嘔吐を続けると、歯が溶けたり、逆流性食道炎、不整脈に繋がったり体を蝕んでしまうのです。

詳しくはこちらの記事を見てください。

 

拒食症になった時期

(高校1年生の4月ごろの写真:プリクラなのでわかりにくいですがMAX38kgでした。そして常に自分の体型がコンプレックスだったので、プリクラ以外の写真がほとんどありません笑)

私は体型に対してコンプレックスを感じ始めたのは小学生の頃です。当時はクラスで1番身長が高く、健康診断になると自分の体重が人よりも重いことが恥ずかしく感じていました。

拒食症になった時期は、14〜15歳で中学3年生でした。中学2年生の時にダイエットをしていてその時は少し痩せたくらいでしたが、受験に入っても同じ食生活を送っていました。たくさん脳を使っていてエネルギーの消費も大きかったのかもしれません。また受験のストレスがあったのか、体重はみるみるうちに減っていきました。今考えてみたら、食事管理を徹底していました。おやつに食べていたのは、「細く刻んだりんご」です。普通にチョコレートを食べることはこの頃からできなくなっていました。

 

拒食症のピークは高校1年生


慣れない高校生活や勉強量が増えたことに加え、部活を始めたので(授業に遅れたくない気持ちでマネージャーになりました。)帰りが遅く体力を使う日々でした。部活をしていたので帰宅は7時〜8時頃でしたが、勉強に遅れまいと必死だったので最短でお風呂に入って野菜を食べて10時には寝ていました。朝は5時に起きて学校に行くまでの時間は勉強に使い、朝ごはんは元々あまり食べられなかったので軽く食べて学校にいきました。

お昼ご飯はお弁当を持参して、これまた徹底した食事管理。食事はルールがあり、食べられる食材と食べられない食材が決まっていました。おかずはほぼ野菜で、ご飯は毎日100gだけ。変だと思われるのが怖くて”人と食事をしたくない”と思うようになったのもこの頃です。

 

拒食症の体型への意識

  • 毎日体重計に乗る

体系は毎日とても気にしています。中学2年生の時期に1番太っていた体型の時から、10kg以上も痩せたにも関わらず、その当時は自分が太っていると思っていました。人から体を見られるのが嫌で、温泉などもとても苦手でした。拒食症の方はかなり自分の体型を気にしています。そして痩せているのにも関わらずもっと痩せようとしてしまう傾向があります。

  • 痩せているのに常に「痩せたい」と言っている

拒食症の場合、自分が痩せていても(痩せていることを自覚しているかいないかは別として)もっと「痩せたい」「太りたくない」と思っています。したがって、会話の中でも「痩せたい」という言葉を頻繁に使うことが多いです。周囲からしたら十分すぎるくらい細いので嫌味に聞こえたり、自慢しているように聞こえてしまうこともありますが、本人は本気で自分の体型は普通(美容体型)くらいに思っています

 

拒食症での体の変化

  • 疲れやすいのに動き回る

1日になんども友達や先生に顔色を心配されていました。エネルギーが常に不足しているので動くのがとても億劫。部活ではマネージャーと言えども、私にとってとても体力を使う仕事でした。しかし拒食症の特徴として常に体を動かしていたいと思うので、率先して動き回り少しでも痩せようとしていました。(率先して動くので周りからの評価が良く、痩せることに尚更やる気が満ちていました。)また電車の中でも絶対立っていましたし、家に帰ってからランニングをすることもありました。

  • 免疫力の低下

当時は栄養に対しての知識もないままに、ひたすら低カロリーなものばかり食べていたので免疫力が落ちて月に1回は風邪をひいていました。ただの栄養失調ですが、当時の自分はなぜこんなに自分は風邪を引きやすいのか真剣に考えていたものです。当事者からすると本人の痩せ方は全く異常に見えず、自分の体を鏡で見ても全く違和感がないのです。またタンパク質も不足していたので髪や爪がボロボロで、体重は減りましたが「痩せたい」と思った時に思い描いていた”美しい姿”とは程遠いものでした

  • 生理が止まった

ダイエットをしている女性なら一度は心配になったり、経験したことがあるのが生理不順や無月経です。半年ほど生理が止まり産婦人科にいきました。ピルを飲んで生理を起こしたり、時には注射をして生理をこさせていました。生理がこない時期間が長いと子宮が生理を自発的に起こすことができなくなると聞いてとても焦ったのを覚えています。

 

拒食症が続いた理由

  • 自己肯定感が低い

高校生になって中学生の時より自分より頭が良い人もたくさんいて、自分はせめて痩せていないと価値がないと思っていた。体重計に乗った時に昨日よりも少してもマイナスな数値だと嬉しくて自分の価値が上がったような気がしていて、少しても体重が増えているとそれだけで自分はダメな人間と思ってしまう、それくらい体重の変化で一喜一憂する毎日でした。

  • 完璧主義な性格

今でもその性質が残っていますが、何でもかんでも計りにのせて量を計算します。体重が増えないようにする食事管理の徹底ぶりは、給食室のおばちゃんをしのぐものでした。食べ物にルールが出来始めたり、炭水化物や揚げ物が極端に怖いと感じたり口に入れることができなくなっていたら、その時点でほぼ間違えなく拒食症です。

  • 痩せてることを褒められた

まさにマネキンのような体型なのでどんな服を着ても似合いました。「なんでも似合って可愛い」と言われるのがとても嬉しくて自分の痩せた体型が唯一自分で価値があると思えるところでした。その当時はとても短い丈のスカートやノースリーブを着て「細いね」と言われることで自分の価値を感じていたような気がします。

  • 食べても痩せてと言われて嬉しかった

拒食症で痩せた状態でしたが、人前ではたくさん食べることをアピールをしていました拒食症ということに気づかれたくありませんでしたし、「細いのに食べる体質」と思われたくて、食べているふりをしていました。これも拒食症あるあるです。食事について「もっと食べなさい」「これも食べて」など自分が食べたくないものを食べなくてはいけない状況がとても嫌です。食べていないのに食べているふりをしたり、お腹が空いているのに「お腹いっぱい」と言ったり誰かと食事をするのを嫌に感じ始めます。

 

拒食症を上手に改善していくコツ

  • 当事者に食べなさいと言わない

「炭水化物食べなさい」「揚げ物食べなさい」など言われるのが拒食症の人からするととても苦しいです。なぜなら体重でしか自分の価値を見出すことができない心の状態で、自分の体重が増えるのはもっとも辛いことだからです。拒食症の人が食べ物を食べたくないのは食欲がないからではありません。食べたい気持ちはあるけど太りたくないという気持ちがとても強いので食べられないのです。

  • 体型に対する偏った考え方を治す

拒食症になっている人の多くは何かしら体型に対するコンプレックスがあって痩せようとしています。友達にバカにされた、親や親戚からの心無い一言、SNSなどからくる痩せの洗脳、痩せようと思ったのにはしっかりと理由があるのです。食事の量を増やして体重を増やす前に、その理由を明確にした上で自分の体型に対する偏った考え方を直していく必要があります。そうしないと過食症になってしまう可能性がグッと上がります。まず体重が増えようが減ろうが「自分には価値がある」と本人が自覚できることが大切です。

  • 食に対する恐怖を少しずつ緩和させる

私は拒食症から過食症になってしまったので、はっきりわかりますが急にご飯をたくさん食べさせるのは危険です。拒食症だった今までは食べたいものをずっと我慢してきました。体が全身でエネルギーを欲している時に、急にたくさん食べさせるとその反動で、たくさんたくさん食べてしまいます。まずは本人の心の無理のない範囲で、自分の罪悪感にならない、許せる食べ物の種類が少しずつ増えるようになればいいなと思います。例えば無脂肪ヨーグルトじゃなくても食べられる。しらたきじゃなくても低糖質の麺が食べられる。お肉も脂身少ないとり胸肉なら食べられる。そんなところからゆっくり始めたらいいと思います。

 

拒食症は命にも関わるので徐々に改善させていこう

拒食症について当時のエピソードを思い出しながら書きました。拒食症は本人に自覚がないことが多いです。特にダイエットをしていていつの間にか拒食症になっているパターンが多いので、本人は”ダイエット”だと思っています。また痩せていたいと思うので、生理が止まっていても体調が悪くてもあまり病院に行きたがりません。したがって、周囲の方々が早めに気づいて優しい言葉で「拒食症ではないか」を本人に自覚させる必要があります。

最近は拒食症の反動が発端になって過食症や過食嘔吐、チューイングなどが慢性的になってしまう人が増えているように思います。ダイエット志向が強い日本ですが、無理なダイエットは本当に危険です。本人の体が危険な状態になる可能性や、周囲の人に迷惑をかけたり、数年間楽しい食事ができなくなってしまうこともあります。もしあなたが拒食症と気づいていたり、身近な人で拒食症の可能性がある人(急に目で見てわかるほど痩せて、十分痩せているのに常に痩せたいと言っている)がいたら、出来るだけ早く改善に向かうように行動するのがおすすめです。