コロナ疲れ?ストレスから蕁麻疹が出る原因/仕組み/対処法を実体験から解説



緊急事態宣言が全国で解除されて数日が経ちますが、みなさんは自粛中に普段と違った疲れやストレスがありましたか。コロナ自粛中には、多くの方が普段とは違う慣れない働き方や生活スタイルを送っていたかと思います。

お勤めの方はリモートワークになったり慣れない環境でストレスがかかった方もいれば、今まで対人関係の悩みがあってリモートワークになった瞬間に自分のペースでいつも以上の力が発揮された方もいるのではないでしょうか。コロナ自粛が与えたいわゆる”コロナ疲れ”は様々だと思います。

私はコロナ自粛中に蕁麻疹(じんましん)が出ました。蕁麻疹のイメージはアレルギー反応ででるものと思いがちですが、(私はそう思っていましたが)ストレスからも出るのです。

そして蕁麻疹は無視し続けると日に日に痒みや面積が広くなり症状が酷くなるばかり。”コロナ疲れ”しやすいこの時期だからこそ普段とは違うストレスもあると思うので、皮膚科の先生の話やアドバイスを元に実体験を踏まえて説明します。私と同じように蕁麻疹が出た方の解決に少しでも繋がれば幸いです。

ストレスから蕁麻疹がでる仕組み

私たちの皮膚の血管の周りには顆粒がたくさん入った細胞があり、ストレスなどが原因になってその細胞が顆粒を放出します。この顆粒に含まれる主な成分がヒスタミンと呼ばれる物質です。血管の細胞がヒスタミンを検知すると血管はリンパ液を出すので赤みや腫れが出ます。また、神経の細胞がヒスタミンを検知すると痒みが出ます。これが蕁麻疹です。

痒みのあるボコボコと思われがちの蕁麻疹は、必ずしも痒くて腫れるわけではなく、神経細胞の受容体があまり過敏ではない人は腫れるが痒みはない場合があります。逆に神経細胞の受容体は過敏でも血管の細胞があまり過敏ではない人は痒みはあるが腫れない場合もあります。

したがって、痒みは神経から来るもの腫れは血管から来るものであり、”痒み”と”腫れ”はどちらも二次的な影響で私たちに生じています。元をたどればどちらもヒスタミンが細胞から放出されている状態なのです。

 

ストレスや疲れからくる蕁麻疹の治療法

私は同じ症状で2度病院に行きましたが、2回目の通院の際に先生にこんな質問をしました。

「睡眠時間を増やすなど数字的な改善はしてみたものの、ストレスってどうしたらいいですか?」

すると先生は、とても分かりやすく例えを用いて今の状態を解説してくれました。

「原因は人それぞれで様々であるが、蕁麻疹はきっかけ(原因)と今の結果(症状)が違う場合が多く、あまりに大きく乖離していることもあります。例えば池の中に石を投げたら波紋が立ちます。池にできた波紋が蕁麻疹だとしたら、その波紋ができた原因は「石を投げ入れた人」もしくは「石」です。しかしながら、石を投げ入れた人を捕まえても石を池の中から取り出しても、波紋を止めることはできません。蕁麻疹も同じで最初の原因が分かっていてそれを改善したとしても、波紋を止めることはできないのです。」

つまり今出ている蕁麻疹は過去に原因があり、いくら睡眠時間を長くしても放り投げられた石はすでに波紋を作っているということです。きっかけは投げ入れられた石(ストレス)であるが、石を取る作業(ストレスをなくす)をしても波紋(蕁麻疹)を止めることには繋がらないのです。波紋を抑えるのは薬の仕事で治療が必要であるということで抗ヒスタミン剤をいただきました。

分かりやすく言うと今ストレスがあろうがなかろうが、もう石が投げ入れられているのだから蕁麻疹が出るときは出るし、それに対して「ストレスがあるかも…」「もっと寝ないと…」と神経質になる方が問題あるということです。

ストレスから来る蕁麻疹を緩和させるには「必要以上に疲れることをしない」プラス「抗ヒスタミン薬」を飲む。これだけです。

 

処方していただいた薬

  • ベポタスチンべシル酸塩10mg:抗ヒスタミン薬
  • ベタメタゾン錠0.5mg:ステロイド剤でちょっと強めの薬
  • ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩徐放カプセル75mg:胃酸の分泌を抑える薬
  • デルモゾールDPクリーム:かゆい時に塗る薬

私は抗ヒスタミン薬(ベポタスチンべシル酸塩)だけでも蕁麻疹を抑えることができていたので、2回目の処方箋は抗ヒスタミン薬だけをもらいました。朝と夜の1日2回飲む薬ですが1〜2週間様子を見て、蕁麻疹が出にくくなったら1日1回に減らしてもOKで、減らすときは徐々に減らすようにするといいそうです。

 

プラスして、刺身などの生魚やたけのこ、シイタケ、辛いもの、お酒には痒みの成分が含まれているので、神経質にならずに少し意識して控えてみてください

 

コロナ疲れのストレスには色々な形がある

私はもともとリモートワークで家が大好きなので、コロナ自粛に関わらず2〜3日家から一歩も出ない自粛のような生活スタイルです。家にずっといることは普段と変わりませんし、家にこもって仕事するのは全く苦痛ではありませんでした。

カフェに行けないことは対してストレスではなかったですし、私は家にいる時間を楽しむことができたかなと思います。しかしコロナ自粛中は今までにはないストレスもありました。

 

蕁麻疹が出た原因1:移動時間は休憩時間だった

コロナ自粛中は、カフェに関わらずぶらぶらと外出をすることができなくなってしまったわけですから、移動をしなくなりました。私は基本歩いてカフェに行きます。

30分40分ぐらいかかる場所でも、歩くのが好きでお散歩が大好きなので、弱い雨が降っているくらいだったら傘をさしてでも歩いていくんです。そんなちょっとした休憩時間がなくなってしまったために、知らず知らずのうちに疲れやすかったのではないかなと思います。

睡眠時間は同じであっても、集中する時間が長くなると疲労もたまります。今までは移動時間が休憩になっていたんだなぁとしみじみ感じます。1つ目の原因はこのように”移動”という名の”休憩”がなくなったことで、机に向かう時間が長くなった結果、疲労が増えてしまったことです。

 

蕁麻疹が出た原因2:動的な休憩がなくなった


毎日10時間以上も椅子に座って同じ姿勢を取っている人は、休憩時間に座っていると疲れは取れないどころか増えてしまいます。普段座っている人は歩くことが休憩になるため、移動がなくなったことで動的休憩も知らず知らずのうちになくなってしまいました。

散歩などの単調なリズムはリラックスできる効果があり、考えていることを頭の中で咀嚼するのにぴったりです。普段は散歩することで動的な休憩や心がリフレッシュされていましたが、動的な休憩が減ってしまったことにも原因があります。

 

蕁麻疹が出た原因3:それ以外の体の異常を無視していた

蕁麻疹が出る前から頭痛、胃痛、下痢、激しい物忘れなどありました。しかしながら頭痛なんて結構よくあるじもので「寝不足かなぁ」「睡眠が浅かったかな」「疲れ取れてないなぁ」など、いつもそこまで気にかけなかったりです。日常的に感じてしまっていると胃痛も「気のせいかな」「胃もたれかな」くらいの感じになってきます。

そうこうしている間に蕁麻疹が出ましたが、私は蕁麻疹だと思わず、「虫に刺され?」お風呂上がりには「血行がよくなった?」布団の中では「洗剤が合わない?」ご飯を食べた後は「食物アレルギー?」などと思ってスルーしていました。体が「気づけ〜」と出していたシグナルを無視し続けていたことも原因です。

 

ストレス蕁麻疹と気づくこと+薬飲んで寝てみること

まず蕁麻疹と認識していない人も多そうです。(私は1ヶ月間ほうって置いていました)身体中にかゆいボコボコが出ることを認識していながら1ヶ月ほど経った時に、たまたま友人にLINEで蕁麻疹の写真を送りました。

「皮膚科行ってきな」と言われた時に初めて私は「これ普通じゃないんだ。皮膚科行くものなんだ」と認識したのです。その日のうちに皮膚科に行き、私はようやく”かゆいボコボコ”の正体が蕁麻疹であることと、蕁麻疹がでる理由が寝不足、疲れ、ストレスから来るものということを知りました

結構こういう人多いんじゃないかなと思ってます。夜寝る前、お風呂の後、ご飯を食べた後などに短期的にでることもあるので、気にはなるけど痒みが引いてしまうと忘れてしまうのが人間です。

しかしそれを体から出てるシグナルと認識して皮膚科に行ってみてください。薬を飲むこともそうですが、ストレス自体に気づいてあげることも大切です

 

タイムプレッシャーや緊張感などのストレスは生産性を上げてくれたりと悪いことばかりではありませんが、うまく活用するためにはマネジメントする必要があります。

ストレスを強く感じている人の中には「自分にはストレスがない」と思い込んでいる人もいるので、まずは気づいてあげることがストレスをプラスに働かせる第一歩かなと思います。