台南にある日本人宿「はむ家」のオーナーにおすすめされた中華まん屋さん「克林台包(Klin Baozi)」へ行った際に、見つけたカラフルな丸いお菓子「膨餅」。色鮮やかで味の種類が多く、どんな味がするか気になったので食べてみました!
Contents
克林台包(Klin Baozi)の基本情報

- 名称:克林台包(Klin Baozi)
- 住所: 70046台南市中西區府前路一段218號
- 電話番号:06 222 2257
- 営業時間:8:00~21:00
- 定休日:なし
- 平均予算:80ikTWD
- クレジットカード:使用不可
- お店のHP:https://klintainan.com/jp/tradition-and-innovation.html
克林台包へのアクセス
- 台南車駅から行く
タクシーで約5分、または徒歩で約20分です。
- 台鐵台南駅から行く
台鐵台南駅前の北站(北駅)から6路バスに乗車し、建興國中(府前路)で下車後、徒歩で約10分です。
膨餅の味の種類と金額

味の種類
- 黒糖(こくとう)
- 杏仁(杏仁豆腐)
- 芒果(マンゴー)
- 可可(チョコレート)
- 草苺(いちご)
- 檸檬(レモン)
- 多多(ヤクルト)
- 咖喱(カレー)
- 比薩(ピザ)
- ect…
金額
- レギュラーサイズ:30TWD(1つ)
- ミニセット:45TWD(3つ)
- 8種類セット:280TWD(8つ)
カラフルな焼き菓子「膨餅」

「膨餅」とは
中華まんが人気の克林台包(Klin Baozi)が、創業当時から今まで味と伝統をを守りながら作ってきた台南伝統の焼き菓子のひとつです。甘い餡を膨餅を記生地に練りこみ、平たく伸ばしオーブンで焼くと、糖の性質で、このまんまる姿になるそうです。
膨餅の伝統的な食べ方と現代の食べ方
昔、台湾がまだ今のように発展していなかった農業社会だったころ、女性が産後の栄養補給として食べていました。当時は、ごま油で卵と薄力粉を焼いた「膨餅」を食べていたそうです。今は食べ物が豊富なのでおやつとして親しまれています。
お店にあった最近の食べ方
- そのまま食べる
- コーヒーや紅茶のお茶菓子として
- アイスクリームに添えて
(現代的になっています。アイスのトッピングに膨餅は彩りもプラスされて良さそう!そのうち、お店でソフトクリームの膨餅のせとか出てきそうですね。)
良き伝統を残しつつ現代にあった形に

本来は薄力粉で作られ、崩れやすくお土産などで遠くまで持っているのに不向きだった膨餅を、強力粉で作り、伝統を守りながら現代に残しています。
薄力粉の膨餅は「サクサク」とした食感らしいですが、強力粉で作られている膨餅は「パリパリ」します。そして味も黒糖と白糖の2種類から、カラフルに10種類以上増えました。マカロンのような見た目がとても可愛いです。そして着色料はクチナシやココアパウダーなど天然由来の成分でできています。
持ち運ぶための箱にも込められた伝統を大事にする思い
もともと膨餅は透明な箱に包装され、その彩の豊かさを楽しむものでした。今でもこの透明な箱に入った膨餅は売られていますが、最近では「窓花」というデザインもあるそうです。
窓花とは1960年代ごろに普及していた、職人によって作られた建物の装飾で、加工しやすい素材で作られた窓はラインが美しく、また安全面にも長けていました。
ですが時代が移り変わるとともに、その窓花のあたたかなデザインは消滅していったそうです。観光で台南を訪れた人にも昔の台南の風景を伝えたいという思い出作られた「窓花」デザインの箱。
そんな芸術、観光、グルメが掛け合わされた膨餅。克林台包(Klin Baozi)創業者のの思いを知れば知るほど、心があたたまる話でした。
克林台包の周辺情報

- 孔子廟
- 保安路
- 林百貨
- 台南市美術館二館
- 鄭成功歴史文物館
台南で1番メジャーな観光地である台南孔子や、ローカルな市場保安路、歴史が残る百貨店である林百貨など、周辺はとても充実しています。お土産やカフェもあるので、じっくり見るなら周辺だけでもわりと1日くらいかかります。
まとめ

克林台包(Klin Baozi)でまんまるカラフルの膨餅を見つけたときは、「これなんだろう。お供え物かな?重も白いから買ってみよう」くらいの気持ちでした。ですが、食べてみた美味しさと素朴な優しい味、伝統を守りつつ現代に受け継いだ創業者の思い、持ち帰る箱にまでこもったこだわりなど、感慨深いものがありました。
また、「花窓」デザインの箱には、地図にもなっているみたいなので、それを頼りに現代に残されたアートを探しに、街に出てみるのも楽しそうです。
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